「知らないとつまづく大人の常識力」
タイトルを見るだけで不安になるような名前ですね。社会人になって大人の実感が徐々に湧いてきましたが、常識力があるかどうかと問われると不安になります。
誰もが年をとり、やがて大人になっていくうえで必要最低限な知識やルールがあります。それを「常識力」というのだと思いますが、あらためて考えてみても学校で教わった記憶がありません。
勉強することやマナーを身に付けることはとても大切なことですが、後者は社会に出てから実地の経験を積むか、もしくは独学で学んでいく必要があると思います。そんな悩みを解決したいのであれば、導入本としてこの一冊はおすすめです。
今回は私が知らなかった、大人の常識力の一部を紹介したいと思います。
目次
まずはざっくり紹介

この一冊を通して、5つの常識やマナーを紹介しています。
「ビジネス」:仕事のできる人の”ふるまい”はどこが違うか
「人間関係」:スムーズなつながりに、この”気配り”は欠かせない
「モノのいい方」:いい関係は、いい「ことば」に宿っている
「しきたり」:日本人が身につけておきたい基本の教養とは?
このように生きるうえで避けては通れない事柄を中心に、広くさまざまな内容を読むことが出来ます。見開き一ページで一つの常識がまとめられているため、一部の気になる部分を読むだけでも必ず身に付くことでしょう。
以下では「食」「ビジネス」「人間関係」の一部を紹介していきます。
「食」:じつはこれだけ知っておけばいい和食のマナー

長期休みで旅行に出向き、和食料理を堪能した経験があると思います。ずらりと並んだ御膳料理、どれから手をつけようかと悩んでしまうことでしょう。
和食のマナーに従うと、左側にある料理から食べ始めるのが作法だそう。
というのも、和食においては左側から右側にかけて味付けが濃くなるように配膳されています。繊細な薄味から味の濃い料理へと、美味しく食べる秘訣がマナーとして決められているのです。
確かに思い返してみると、味の濃い肉料理は常に右手側奥に配置されていますね。
「ビジネス」:電話の声が聞き取れない時は「声が遠いようです」でOK?

取引先との電話中、声が聞き取れない時は多々あると思います。そんなとき、「お声が遠いようです」と発言するのは実はNG。
正しくは「お電話が遠いようです」と曖昧に伝えるのがマナーとされています。
「声が遠い」だと相手を責めているようなニュアンスになってしまいますよね。わずかな違いですが、ささいな気遣いが大事ということです。
「人間関係」:「一本締め」と「三本締め」の使い分けの法則とは?

「手締め」の意味や違いを知らずに使っている方が多いのではないでしょうか(私もまったく知りませんでした)
手締めは「三本締め」が正式だそう。
これは3+3+3=9(苦)、そこに1を足すことで「九(苦)」が「丸」となり、丸く収まりましたという意味になります。
一本締めは宴会の中締めや会社内での集まりなどで行う少しカジュアルなもの。それぞれに適した状況で使うことができれば素晴らしいですね。
自分は常識やマナーの知識が足りないかもと思ったら読もう
ここ数年で読了した本のなかで、一番ためになったと感じました。
大人としての常識やマナーはそこそこ身につけてきたつもりですが、意外と知らないことも多いんだなと感心しました。
学んだことを使う日のために常日頃から準備しておこうと思います。
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