「大量にある予算データの中から最大値や最小値を求めたいけど、目で見て確認するしかないのかな?」
このような疑問を解消するには、Excelで使えるMAX・MIN関数がとても便利です。Excel関数に任してしまえばケアレスミスもなくなるので、余計な時間もかかりません。
今回は最大値・最小値を求めることのできるMAX・MIN関数について解説し、実際の使い方もご紹介していきます。
目次
MAX・MIN関数とは?
MAX・MIN関数とは一定の範囲に含まれる数値のなかで最大(最小)値を求めることができる関数です。
以下のような場面で利用することで、関数の効果を最大限発揮します。
・都道府県データの中から一番人口が少ない場所を知りたい
これらの関数はデータの数が比較的多く、目視の確認ではミスが起きたり時間がかかってしまう場面で役立ちます。
また範囲内のデータの数値が変わっても自動で最大(最小)値を反映してくれるので、余計な手間がかからずに済むこともメリットです。
MAX関数の使い方
ここからはMAX関数の使い方を解説していきます。
MAX関数の書式
書式 | MAX(数値 1, [数値 2], …) |
数値 1 | 入力必須。 最大値を求めたい範囲の1つ目の数値、もしくは範囲を入力します。 |
数値 2 | 入力必須ではない。 最大値を求めたい範囲の2つ目の数値、もしくは範囲を入力します。 |
引数である数値は255個まで指定することができます。対象のセルではなく、引数の数が255個までという点にご注意ください。
実際の使い方(範囲指定しないパターン)
まず最大値を求めたいテーブルのシートを開き、「=MAX(数値 1, [数値 2], …)」を入力します。
以下の例では「=MAX(B2,B3,B4,B5,B6)」のようにセルを一つずつ選択しています。

関数を入力できたらEnterキーを押しましょう。

無事、値段が最も高いものを表示することができました。
上記の画像では「無料」というセルも引数に含まれていますが、MAX・MIN関数では文字列は無視されます。
実際の使い方(範囲指定するパターン)
先ほどは引数に範囲指定しないパターンでしたが、今回は範囲指定をした引数を設定していきます。
今回はテーブルを使っているので「=MAX(テーブル1[値段])」という記述になっていますが、「=MAX(B2:B5)」と同義です。
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MAX関数を入力することができたら、Enterキーを押下します。
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こちらも問題なく最大値を表示することができましたね。
MIN関数の使い方
MIN関数もMAX関数と書式や利用手順は同じです。
MAX関数の書式
書式 | MIN(数値 1, [数値 2], …) |
数値 1 | 入力必須。 最大値を求めたい範囲の1つ目の数値、もしくは範囲を入力します。 |
数値 2 | 入力必須ではない。 最大値を求めたい範囲の2つ目の数値、もしくは範囲を入力します。 |
MIN関数も引数の数が255個まで指定できます。
実際の使い方
上述したようにMIN関数はMAX関数と同様の使い方となるので、解説は省略します。
「MAX」を「MIN」に置き換えるだけなので、MAX関数の使い方を解説したときの画像と同じテーブルを用意して試してください。
引数に対応するセルの数値を変更する
MAX・MIN関数を利用するメリットとしてお伝えしましたが、引数に指定していた数値が変更した場合でも自動で反映してくれます。
範囲指定した場合のMAX関数で試してみましょう。
自動で反映される
画像内のテーブルにあるオレンジジュースが値上がりし、120円から240円になったとします。

オレンジジュースの値段を240に書きかえることができたら、Enterを押します。

最大値が200だったものが、自動で240に変わりました。
このようにMAX・MIN関数を上手に使うことで、最大値をわざわざ書き換えることなく作業を効率化することができます。
MAX・MIN関数の引数に数値が含まれていない場合
あまり遭遇しない状況かもしれませんがMAX・MIN関数に設定していた引数の範囲に数値がない場合、計算結果は0となります。

「範囲内に数値がないのに最大値が0?」と混乱のもとになりうるので、知っておいて損はないですね。
MAX・MIN関数を使って作業効率化しよう
今回は最大値や最小値を求めるMAX・MIN関数の書式から実際の使い方まで解説しました。
少ないデータ量であれば目視でも問題ないかもしれませんが、データ数が増えるほど確認時間も増え、ミスも発生するようになります。データ数に限らず、Excel関数を常に使うことで作業に慣れることができるのでおすすめです。
みなさんもExcel関数を正しく使って、仕事やプライベートの作業効率化をしましょう!
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